すべての追徴金額の支払いが終わりました。
税務調査が終わって色々思う所がありました。
目次
最初の準備
税務調査が始まる前はネットや本で、色々な情報を集めてそれなりの準備をしてきたつもりでした。
調査官に文句を言われたら、こう言い返すなどの「Q&A」をノートにまとめていました。
税務調査が始まると
税務調査関係の本を10冊程度購入していたのですが、税務調査の時はあえて調査官に見えるように置いておきました。勉強してますアピールです。
気持ち的には「前のめり」で、やってやるぜ!と意気込んでいました。そうしたら調査官の態度が意外にも紳士なのです。正面突破ではなく、横からとか後ろからじわじわ攻めてくる感じです。
そういう攻め方をされると反撃出来ないのです。あれ?そっちからくるの?的な感じで、こちらのやる気が肩透かしされてます。
今だから思うのですが、変に気負うことなく自然体で臨むべきだと思います。何もやましい事がない人は、何もしない方が税務調査が早く終わると思います。
変に言い訳や見苦しい嘘などをつくと、調査官の印象も悪くなり調査も長引くと思います。
時間が限られる税務調査の争点が何になるかによって、調査官の進め方は変わると思いますが、納税者の立場としては出来るだけ協力すべきだと思います。
勘違いして欲しくないのですが、調査官の言う事をすべて聞くという事ではなく自分の意見、主張は必ず言うべきだと思っています。
税務署との交渉
グレーゾーンにある経費などは、調査官と納税者の間で妥協点を見つける様になりますが、譲れないものがある場合は根拠と証拠をみせて説明すべきです。
調査官との交渉次第では納税者側に有利になる事も多いようです。
家電量販店等で値引きが上手に出来る方などは、自分で交渉してもいいと思いますが、やりすぎると調査官の印象も悪くなり、徹底的にやられる可能性もあります。
そのさじ加減が、初めての税務調査では難しいと思うんですよ。
結局は人間対人間なので、場慣れしている人が有利だと思います。
誰がお金を払うのか?
交渉が苦手とか、一人では不安な人も多いと思います。
第三者の立ち合いとなると税理士に頼むようになるのですが、ここでいけないのはすべて税理士に任せて、自分が何もしないという事です。
必ずよく打ち合わせして、方向性を決めるべきだと思います。
なぜ私がそう思うのかと言うと、追徴課税やその他費用を誰が払うのか?
納税者である「あなた自身」がお金を払うからです。
税理士が税金を肩代わりしてくれる訳ではありません。
現場監督の時に
私が現場監督だった時には毎月月末に、請求書の処理をしていました。
工事が順調で、下請けとの契約書通りの範囲で進んでいれば問題ありません。
ですが設計の変更等で、追加工事等のイレギュラーが発生した時にはそれに対応しなければいけません。
そこで追加工事を下請けにさせたら、その追加工事に対応した契約書などが必要になります。
会社で請求書の処理をしていたら、いつもこの事で悩まされていました。
ある時に隣の先輩が、電話で業者と追加金額で揉めていたのですが
先輩 「しゃーない、払ってやるか。どうせワシの金じゃないし」
それを隣で聞いていた私は「それだっ!!!」と心の中で感動しました。
結局そうなんですよ、「自分が払う訳ではなくて、会社が払う」のです。
会社の税務調査では社員は関係なし?
会社に税務調査が来て、追徴課税を払う事になっても社員が払う訳ではありません。
経理部の方は税務調査が終わっても、お疲れ会をする程度だと思います。
所詮は他人の金なんですよ。
追徴金額が大きいと、ボーナス査定に影響を及ぼすのかもしれませんが。
そして金額によっては経営者の胃が痛くなると思いますけど。
個人事業主の場合は追徴金をすべて個人事業主が払うのです。
顧問税理士が払ってくれる訳ではありません。
あたりまえの事なんですが、自分のお金を守る為に多少の努力は必要です。
会社の先輩ですが、電話を聞いていた部長がものすごく微妙な顔をしてました。
間違いなく、ボーナス査定に響いたと思います。(笑)
自分で調べて、わからない場合は聞く
自分のお金を守る為の努力ですが、ネットや本には私を含めて過去に税務調査で散っていった、先人たちの屍と知恵とヒントが残っています。
それを頼りに一度は税務調査が来たらどうなるかを、シミュレーションした方がいいと思うのです。
それでもよくわからない、一人では不安という人は知っている人に教えてもらえばいいのです。
そういう時の為に税理士がいるので、わからない事を聞けばいいと思いますよ。
最後に
私は次に税務調査が来たら「申告是認の通知」をもらってみせます。
毎年来るのは鬱陶しいのでやめて欲しいのですが(笑)
せめて5年に1回程度にして欲しい。
アフィリエイトをしている方へ。
税務署があなたのブログを全部印刷してやってきますよ。
脱税は犯罪です!!!
かかった費用など
所得税 | 約70万円 |
消費税 | 約130万円 |
延滞・加算税 | 約40万円 |
事業税 | 約9万円 |
住民税 | 約100万円 |
関係書籍20冊以上 | 約3万円 |
仕事にならない日 | 約10日 |
休業補償して欲しい日 | 4日程度 |
合計 | 約352万円 |
今回の経験 | プライスレス |
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